「DNA鑑定」と「DNA診断」は、素人にとって同じように思えます。しかし、「鑑定」と「診断」はまったく違うものです。

DNA鑑定は、あくまで「鑑定」です。何らかの対象物を白黒つけるのが鑑定です。DNA鑑定の場合、対象はDNAで、判定するものは、「血縁関係にあるか」「証拠物(体液や毛髪)のDNAと鑑定対象のDNAが同一か」です。

一方、DNA診断は、「診断」であって、病気を生じさせる遺伝子があるかどうかを判別するものです。

通常、DNA鑑定では、個人を特定するために用いられる遺伝情報を対象として鑑定されます。そのため、DNA鑑定をしたからと言って、DNA診断のような「どのような病気になるか」という情報が得られるわけではありません。

DNA診断のときには、そのDNAの持ち主がどのような健康情報を持っているのかを診断するための、病気についての遺伝情報の特定部位を分析することになります。